ぼく管理栄養士でもないし、なんかのスペシャリストでもないし、あるとしたら「健康運動指導士」という身分法のない資格をもっているだけなのですが、元来読書好きということもあり、健康関連の本を読み漁ることがひとつの趣味となっております。そして銭湯をやっていると地域のおじいちゃん、おばあちゃんともかなり密接にお付き合いがあり、簡単にいうと晩年における老化の進み方をまざまざとみることもあるのです。なかには介護が必要になってお風呂にこれなくなってしまった方もいれば、お風呂効果なのかいつまでも杖をつきながらも銭湯ライフを全うする方もいらっしゃるんです。
そんな誰もが訪れる「老化」そしてひょっとしたらお世話になる「介護」できることならピンピンコロリでハッピーに死んでいきたい若旦那ですが、介護だけは遠慮したいのが本音でございます。そこで介護予防になにがいいのか!それを少し紐解いてみたいとおもうんです。僕の愛読書「健康作り」そこに載っていた「要介護を防ぐ食生活の手立て」を基に考察してみたいと思います。介護リスクの最大の原因は「老化」この老化の最大の特徴は体内の「タンパク質」が減ることと言いかえられます。「老化」乾いて、歪んで、縮む、そう言った老化現象は骨格筋が減少していく現象ととらえられるでしょう。じつは日本人の平均寿命が50歳を超えたのは昭和22年からなのです。とくに昭和40年以降は著しく寿命が延びました。その要因は
①エネルギー摂取量が増えた。
②動物性食品の摂取量が増えた。
③脂肪エネルギーが増えた。
戦後の劇的な食生活が老化を遅らせ長寿に向かわせたのはひとえに動物性食品と油脂類の増加であることは一目瞭然です。そして食品摂取が多様なほど要介護リスクが低くなります。「肉類」「魚介類」「玉子」「牛乳」「「大豆・大豆製品」「緑黄色野菜」「果物」「芋類」「海藻類」「油脂類」の10食品群。の日々の摂取。それらによって起こり得る効果として、①血清アルブミンの増加②HDL善玉コレステロールの増加③グルコへモグロビンの抑制による糖尿病の予防④貧血予防。これらは骨格筋の強化によってもたらされます。とくにシニア層はしっかり肉を食べてよく動き、活動的なカラダ作りが老化を遅らせることができるでしょう。
武蔵小山温泉 清水湯 若旦那談。
参考文献 健康作り2016年8月号「要介護を防ぐ食生活の手立て」